『ハルチカ』ムビチケカード 12月10日(土)より販売開始!

ムビチケカード

【発売日】12月10日(土)

【価格】1,400円(税込)

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(一部劇場を除く)

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【先着購入特典】

ハルタとチカの青春クリアファイル

(A4サイズ/両面デザイン)

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ハルチカ 佐藤勝利(Sexy Zone) 橋本環奈 恒松祐里 清水尋也 前田航基 平岡拓真 上白石萌歌 二階堂姫瑠 / 志賀廣太郎 小出恵介 脚本・監督:市井昌秀「箱入り息子の恋」「僕らのごはんは明日で待ってる」 脚本:山浦雅大 原作:初野晴「ハルチカ」シリーズ(角川文庫刊) オリジナルテーマ曲:「吹奏楽のための狂詩曲 第1番『春の光、夏の風』」 配給:KADOKAWA ©2017『ハルチカ』製作委員会 響き出す、2人の青春 3♪4 ROADSHOW
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INTRODUCTION 大ヒット青春小説、遂に実写映画化!この春 恋する背中をそっと押す、吹キュン純愛ムービーが誕生!吹奏楽の音色にのせて描かれる 青春のきらめき-- 幼なじみのハルタとチカに訪れる 淡い恋の気配--

初野晴の代表作、大ヒット青春小説『ハルチカ』シリーズが待望の実写映画化!
廃部寸前の吹奏楽部を存続させようと奔走する女子高生の穂村千夏(チカ)と、その幼なじみの上条春太(ハルタ)。二人の熱意が実ってどうにか清水北高吹奏楽部は復活を遂げコンクール出場に向けて走り出すが、そこからハルタの葛藤、チカの挫折、そして相手を受け入れることの難しさを知る、部にとっても二人にとってもさらに大きな試練に直面してゆく……。恋じゃないけど友達よりもトクベツで、自分にとって大切な人------------。その人がもしも前を向けなくなったとき、自分は何をしてあげられるだろうか。ハルタの勇気を出して踏み出す一歩が、チカを救い、二人の世界を輝かせてゆく。ささやかだけれども、誰もが共感し、吹奏楽の音色にのせてほんのり幸せな気持ちにしてくれる青春純愛ストーリーが誕生した。

心優しいがややナイーブなハルタを演じるのは、これが映画初出演にして初主演となるSexyZoneの佐藤勝利。そのハルタを奔放な性格で振り回す勝気なチカには『セーラー服と機関銃–卒業–』(16)で鮮烈なスクリーン主演デビューを飾った橋本環奈。その他、『くちびるに歌を』(15)の恒松祐里、『ちはやふる上の句/下の句』(16)の清水尋也、『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』(15)の前田航基、『中学生円山』(13)の平岡拓真、『脳漿炸裂ガール』(15)の上白石萌歌、オーディションで抜擢された期待の若手・二階堂姫瑠など十代の先鋭たちが揃い、顧問の教師役として小出恵介がそのチームを支える。監督を務めたのは『箱入り息子の恋』(13)で日本映画監督協会新人賞に輝き、『僕らのごはんは明日で待ってる』の公開も2017年1月に控える市井昌秀。ハルタとチカのキャラクターと関係性を軸に、音楽が友情や恋愛の絆をつなぐ『ハルチカ』ワールドを作り上げた。

桜 チカ 「私、早くこの学校に吹奏楽の音を乗せたいな。生徒も先生もみんな、つい手を止めてしまうような音楽を奏でたい。みんな、吹奏楽の音に聞き入って呼吸すらできなくなっちゃうの…」
ハルタ
「チカちゃん。今でもチカちゃんは、僕のヒーローなんだ。」 skip>>

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STORY

恋じゃない。--けど、友達より、トクベツ 気持ちを一つにして奏でる音楽が、二人の距離を近づける。

ちょっぴり頼りないけど気の優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐな性格で負けん気の強いチカ(橋本環奈)。小学校3年生の時にハルタが引っ越してしまうまで幼なじみだった二人は、高校入学式の日に運命的な再会を果たす。入学後、ずっと憧れていた吹奏楽部に入ろうと心に決めていたチカ。しかし、吹奏楽部はなんと廃部寸前の危機だった!大好きなフルートを諦めきれず、チカはホルン経験者のハルタを巻き込んで部員集めに走り回る。音楽一家に育った芦澤(恒松祐里)、部員をまとめようと奔走する部長の片桐(前田航基)とその彼女・わかば(二階堂姫瑠)、野球部で肩を痛めた宮本(平岡拓真)、チューバソロコンサート入賞の実力を持つ妙子(上白石萌歌)、登校拒否中のカイユ(清水尋也)などワケありのメンバーたち。それでもなんとか部の復活に漕ぎ着けたチカたちは、かつては将来を嘱望される指揮者だった顧問の草壁(小出恵介)による指導のもと、コンクール出場という一つの目標に向かってひたむきに突き進む。しかしフルート初心者のチカはなかなかみんなに追いつけず、ハルタもまたホルンを続けることに悩んでいた。それぞれにすれ違う思い。部員たちの不満が爆発しそうになる中、チカの後ろに隠れがちだったハルタに変化の時が訪れる。さらに二人の関係も動き始め……?

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CHARACTER

佐藤勝利

橋本環奈

恒松祐里

清水尋也

前田航利

平岡拓真

上白石萌歌

二階堂姫瑠

志賀廣太郎

小出恵介

1996年10月30日生まれ、東京都出身。2011年にSexy ZoneとしてCDデビュー。「2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」イメージソングとして話題になった「勝利の日まで」他、ニューシングル「よびすて」を含め、12枚のシングルと5枚のアルバムをリリースしてきた。テレビドラマ「ハングリー!」(12/CX)、「SUMMERNUDE」(13/CX)、「49」(13/NTV)に出演し演技の経験を積み、舞台「JOHNNY’SWORLD」(15-16)では同グループ所属の中島健人と共に座長を務め、引き続き2016年度も12月から行われる「JOHNNY’S ALL STARS ISLAND」への出演が決まっている。本作にて、映画初出演にして初主演を果たす。

sankaku

最初の頃のハルタは自分の意見を言えず、弱いところもありますが、それは「Sexy Zoneの佐藤勝利」とは正反対の姿でもあったので、そこからの成長をどう見せるかということを常に考えながら演じていました。逆に、音楽に人生を支えられている点は実生活の僕に近いものがあって、大きな魅力を感じた部分です。初めての主演映画ということもあって、責任の大きさを感じるほど自分の小ささを実感することもありましたが、今の自分の力をすべて出し切ったと思います。キャストのみんなと一つの音楽を演奏して、スタッフの皆さんと一つの映画を作り上げられたことに感動していますし、誇らしい気持ちでいっぱいです。

sankaku

profile comment 佐藤勝利(Sexy Zone)♪上条春太(ハルタ)【担当:ホルン】弱気で頼りない性格だが、頭脳明晰にして超美形のモテ男。高校入学式で、幼なじみのチカと久々の再会を果たす。ホルン経験者で、チカに強引に誘われ吹奏楽部に入部する。

1999年、2月3日生まれ、福岡県出身。2013年、ファンによって撮影された地元福岡のイベントでの写真がインターネット上で話題を呼び注目を集める。多数の企業CMに抜擢され、2014年第21回「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」に輝いたほか第26回「日本ジュエリーベストドレッサー賞」を史上最年少で受賞。これまでに『奇跡』(11/監督・是枝裕和)『暗殺教室』(15/監督・羽住英一郎)などに出演し、初主演を務めた角川映画40周年記念作品『セーラー服と機関銃-卒業-』で見せた演技が高く評価され、話題となった。同映画主題歌でもある「セーラー服と機関銃」でソロデビュー。人気コミックを実写化した2017年公開「銀魂」では、ヒロイン・神楽を演じる。

sankaku

profile

この映画では吹奏楽部立て直しに奔走しつつ初めてフルートに挑戦したのですが、そもそも私自身には部活の経験が無かったので、撮影中は本当に清水北高吹奏楽部に入ったような青春を味わわせていただきました。フルートは難しかったですが、チカと同じように私にも負けず嫌いなところがあるのでもっと上手になりたいという欲が出てきてこれでもかと言う位練習に励み、大変ではありましたが次第に吹けるようになっていったのはとても楽しく、また嬉しく感じました。初めて吹奏楽部のみんなで集まって演奏したときは感動しました。チカとしてカメラの前に立っているときもみんなで撮った演奏シーンを思い出していましたし、撮影を通してだんだん本物の仲間になって、リアルな吹奏楽部に近づいていけたと思います。

sankaku

comment 橋本環奈♪穗村千夏(チカ)【担当:フルート】真っ直ぐな性格で負けん気の強い女子高生。高校入学を機に、憧れのフルートを吹くため吹奏楽部に入ることを決意する。

1998年10月9日生まれ、東京都出身。主な出演作:『サクラダリセット』(2017)、『ホラーの天使』(2016)、『その一言がいえなくて』(主演/2016)、『くちびるに歌を』(2015)、『俺物語!!』(2016)、NHK大河ドラマ「真田丸」(2016)、NHK連続テレビ小説「まれ」(2015)、フジテレビ系「5→9 ~私に恋したお坊さん~」(2015)

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profile 恒松祐里♪芹澤直子【担当:クラリネット】音楽家を両親に持つ天才クラリネット奏者。難聴をきっかけに、心を閉ざす。

1999年6月9日生まれ、東京都出身。主な出演作:『陽だまりの彼女』(2013)、『渇き。』(2014)、『ソ満国境15歳の夏』(2015)、『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』(2015)、『ストレイヤーズ・クロニクル』(2015)、『ちはやふる 上の句/下の句』(2016)

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profile 清水尋也♪檜山界雄【担当:パーカッション】芹澤と幼なじみ。祖父の死をきっかけに、登校拒否となる。

1998年12月13日生まれ、大阪府出身。主な出演作:『千夏のおくりもの』(2005)、『バルトの楽園』(2006)、『ゲゲゲの鬼太郎』(2007)、『奇跡』(2011)、『ソロモンの偽証前篇・事件/後篇・裁判』(2015)、『セーラー服と機関銃-卒業-』(2016)、『バニラボーイトゥモロー・イズ・アナザー・デイ』(2016)

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profile 前田航基♪片桐誠治【担当:トランペット】清水北高吹奏楽部部長。吹奏楽部を離れていたが、チカの誘いを受けて復帰する。

1998年2月19日生まれ、香川県出身。主な出演作:『戦慄迷宮3D』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『中学生円山』(2013)、『オリンピアの嘲笑』(主演/2014)、『トイレのピエタ』(2015)、テレビ朝日系「妻と飛んだ特攻兵」(2015)、NTV系「時をかける少女」(2016)

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profile 平岡拓真♪宮本恭二【担当:アルトサックス】野球部だったが、怪我をきっかけに吹奏楽部に入部する。

2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。主な出演作:『空色物語「虹とシマウマ」』(2011)、WOWOW「分身」(2012)、NTV系「金田一少年の事件簿N(neo)」(2014)、『脳漿炸裂ガール』(2015)、NTV系「さよならドビュッシー~ピアニスト探偵岬洋介~」(2016)、『金メダル男』(2016)、舞台「赤毛のアン」(主演/2016)

sankaku

profile 上白石萌歌♪米沢妙子【担当:チューバ】ソロコンサート入賞の実力を持つが、あることをトラウマに吹奏楽部を離れていた。

1998年12月8日生まれ、神奈川県出身。主な出演作:舞台「劇団ひまわり創立60周年記念作品『コルチャック先生と子どもたち』」(2011)、フジテレビ「家族ゲーム」(2013)、『エイプリルフールズ』(2015)、J:COM「放課後生放送!私立輝女学園」(2016)

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profile 二階堂姫瑠♪野口わかば【担当:オーボエ】部長・片桐の彼女で、木管パートセクションリーダー。

1948年8月31日生まれ、兵庫県出身。青年団に入団後、数々の作品に出演する傍ら、桐朋学園芸術短期大学演劇専攻非常勤講師も務める。フジテレビ系「アンフェア」(2006)、NHK「ハゲタカ」(2007)、「篤姫」(2008)、TBS系「南極大陸」(2011)、NHK「マッサン」(2014-15)、テレビ東京系「三匹のおっさん~正義の味方、見参!!~」(2015)など数々のTVドラマに出演しヒットを支えてきた。映画では『ワンダフルライフ』(1999)、『川の底からこんにちは』(2009)、『沈まぬ太陽』(2009)、『幼獣マメシバ』(2009)、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』(2010年)、『ほとりの朔子』(2013)、『ジャッジ!』(2014)、『幕が上がる』(2015)『あやしい彼女』(2016)など話題作に多数出演。また舞台でも「ソウル市民」、「東京ノート」、「ニッポン・サポート・センター」(青年団)や、「才原警部の終わらない明日」(シスカンパニー)など多くの出演実績を誇る。

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profile 志賀廣太郎♪岩井俊雄【清水北高校長】吹奏楽の復活を認めようとせず、9人の部員集めの条件をチカに課す。

1984年、2月20日生まれ、東京都出身。2005年、井筒和幸監督『パッチギ!』に出演し注目を浴びた。その後『リンダリンダリンダ』(2005)、『ただ、君を愛してる』(2006)、『キサラギ』(2007)、『恋空』(2007)など数々の話題作に出演。綾瀬はるかと共演した『僕の彼女はサイボーグ』(2008)で映画初主演を果たした。同じく主演を務めた『風が強く吹いている』(2009)で見せた演技が高く評価され、その前後も『ROOKIES-卒業-』(2009)、『シュアリー・サムデイ』(2010年)、『スイッチを押すとき』(2011)、『ストロベリーナイト』(2013)、『ジョーカーゲーム』(2015)、『シン・ゴジラ』(2016)など映画、テレビ、舞台に多数出演。公開待機作に2017年公開の『愚行録』がある。

sankaku

profile 小出恵介♪草壁信二郎【清水北高吹奏楽部顧問・指揮者】かつては将来を嘱望された指揮者だったが、清水北高に音楽教師として赴任する。清水北高吹奏楽部をコンクールに連れていくべく、「吹奏楽のための狂詩曲 第1番『春の光、夏の風』」を書きおろす。

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STAFF

脚本・監督♪市井昌秀

音楽♪小瀬村晶 脚本♪山浦雅大

音楽♪小川明夏

ボーダー

ORIGINAL BOOK

原作♪初野晴

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PRODUCTION NOTE

  • ハルチカコンビの誕生
  • 清水北高校吹奏楽部のチームワーク
  • チカの挫折、ハルタの試練
  • コンクールへの挑戦@清水
ハルチカコンビの誕生

2016年4月、栃木県足利市の高校にて映画『ハルチカ』がクランクインした。廃部の危機にある吹奏楽部の部員を集めるため、上条春太(ハルタ)役の佐藤勝利と穂村千夏(チカ)役の橋本環奈が、校舎の前で勧誘チラシを配るシーンから撮影が始まる。高校での吹奏楽デビューに意気込むチカは、学業に専念したいためやる気のなさそうなハルタを強引に連れ出し、たわむれに殴ったり蹴ったりと振る舞いをエスカレートさせていく。いきなり強烈なスタートとなったが、ここは気の強いチカに頭の上がらない優しいハルタという、幼なじみならではの二人の関係性を示す大切な見せどころ。お互いの距離感やテンションをつかむために、チカの殴り方や蹴り方、ハルタのリアクションなど、細かい動きの調整を重ねていく。橋本は市井昌秀監督から「もっと思いっきり!」と焚きつけられたそうだが、「相手役の佐藤さんが『もっと来てください!』という感じでどんと構えてくださった御蔭で、とても助けられました」と信頼を寄せる。一方の佐藤にとってはこれが初めての映画の現場となるが、「橋本さん本人がチカと似た色を持っているなと感じます。それによって僕も自然とハルタの感情になって接することができるんです」と息の合った様子。テストとリテイクが繰り返される中、「新たな気持ちで新鮮にいこう!」という市井監督の声で現場の空気が引き締まった。

清水北高校吹奏楽部のチームワーク

吹奏楽部の部員を演じるキャストたちはほぼ同世代。撮影中はお互いに役名で呼び合うなど和気あいあいとしたムードが漂う。本作のためにホルンの佐藤とフルートの橋本をはじめ、クラリネットの恒松祐里、パーカッションの清水尋也、トランペットの前田航基、アルトサックスの平岡拓真、チューバの上白石萌歌、オーボエの二階堂姫瑠ら全員が、クランクインの約4ヶ月前から音楽プロデューサーである濱野睦美と各プロの先生の指導のもとで、それぞれに担当の楽器を猛特訓して撮影に臨んでいた。特に役の設定がホルン経験者である佐藤勝利は、コンサートの合間を縫い、週に複数回レッスンに通うなど練習に打ち込んだ。撮影が始まってからも夜ごと個別や合同練習を繰り返し、現場での空き時間には誰からともなく集まって一緒に演奏する光景がたびたび見られた。
そんな中、チカを除く部員たちが本音をぶつけ合う緊迫のシーンがやって来た。皆が一丸となってコンクールに向けて練習に励む中、フルート経験の浅いチカはどうしても足を引っ張ってしまう。いたたまれずチカが出て行った後の音楽室で、思うように練習が進まないことへの不安や苛立ちを爆発させる部員たち―。張りつめたシーンだけに全体の集中力を保つのが難しい中、市井監督から「新鮮に!」と激されながら、あわや乱闘というくだりに体当たりで臨んでいく。すべてのカットを撮り終えたキャストたちの顔には、共に一つの山場を乗り越えた一体感が漂っていた。

チカの挫折、ハルタの試練

音楽室でのシーンは、チカが自分一人の力では乗り越えられない挫折を経験し、そんなチカをかばってハルタが人間としての成長を見せるターニングポイントでもあった。劇中の二人とシンクロするように、演じる佐藤と橋本にも試練のときが訪れる。
夕暮れの海に向かって一人立つチカ。うつむく橋本の顔を正面から見つめながら市井監督が声をかけ続ける。「チカの弱さをまだ出し切れていない。弱い部分も見せないとチカは変われない。それをここでさらけ出そう。恥ずかしくないから。いつも一人で踏ん張っているのはみんなわかってる。でもこの一ヶ月間一緒に頑張ってきた仲間たちがいるでしょう?ソロは本当に一人じゃないよね?」。実はこの直前、道を歩きながら「涙が溢れ」走り出すと台本に書かれていたシーンで、橋本はかなり苦戦していた。フルートの実力が足りない情けなさと、倒れてしまったハルタへの罪悪感で、感情がぐちゃぐちゃになるチカのやるせなさともどかしさを整理しきれないまま、このシーンをむかえていた。カメラのスタンバイは整っている。スタッフ全員がチカの気持ちが出来上がるのを待つ。そして陽が落ちていく中、声をあげて嗚咽し始める橋本がいた。
チカが泣いた造船所はハルタが夜に一人で思いつめホルンを吹いていた場所でもある。そこで『サリーガーデン』を吹いているうちに「頬を涙が伝う」と書かれたシーンで、同じフレーズを何度も繰り返し吹きながら、ハルタの気持ちを突き詰めようとする佐藤。カット後、自ら「もう一回やらせてください」と申し出た佐藤に市井監督が言った。「ハルタにもチカにもいろいろあったけど、ここでは本当に弱いところをさらけ出そう。仲間にならさらけ出せるような弱さを出し切ろう」。
そしてこの造船所で再会したハルタとチカは、これまで誰よりも近くにいながら保ってきた距離を一歩踏み越え、恋のような気配が漂い始めるのである。

コンクールへの挑戦@清水

コンクールの地区大会の撮影当日、いつもの制服姿とは違い、男女ともに白いジャケットと黒いパンツスタイルの衣装に身を包んだ部員たちがいた。会場となる静岡市清水文化会館マリナートの大ホールは、この日のために集まった約1,000人の観客エキストラで埋め尽くされていた。このシーン以外にも、ハルタとチカたちが『木星』を演奏する三保の松原と清水マリンパーク、バスで走る町並みはしみずマリンロードなど、本作では静岡市の全面協力のもとでそのロケーションを堪能できる。
これまで練習や撮影で演奏を重ね、初心者からスタートしたとは思えないレベルまでに上達したキャストたちだったが、関係者以外の人前で披露するのは初めて。本物のコンサートホールで客席を前にすると、実際にコンクールに出場する吹奏楽部さながらの緊張感に包まれた。自身のライブの合間を縫ってホルンの練習に励んできた佐藤は、この日のために撮影のない日も自主的に吹奏楽のコンサートを鑑賞して勉強したという。各々の譜面台にはお揃いの手作りのお守りが置いてあった。
本シーンをもって佐藤と橋本以外の吹奏楽部メンバーは撮影終了。すべてのカットにOKが出た後には、ここまでずっと時に厳しくも惜しみない愛情で部員たちに寄り添い並走してきた濱野の指揮で、オリジナル曲「春の光、夏の風」をフル演奏。演奏を終えると誰もが感極まり、清水北高吹奏楽部の青春は涙、涙で幕を降ろした。

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劇中登場楽曲

COMMENT♪濱野睦美(音楽プロデューサー)

『ハルチカ』の音楽のコンセプトとして監督より、吹奏楽部の誰か一人が欠けても成立しないものにしたいというお話がありました。オリジナルテーマ曲である『吹奏楽のための狂詩曲 第1番「春の光、夏の風」』は、小瀬村さんにメロディラインを作っていただき、それを元に小川さんが編曲をしてくれました。主旋律を全ての楽器に割り当て、次々と旋律が移り変わっていく構成にしたいと伝えて作っていきました。既存曲をアレンジする上でも、例えばチューバのように伴奏の多い楽器にも旋律が来るようにしました。私自身学生時代にチューバだったのですが、旋律が1フレーズあるだけでも嬉しかったものです。

既存曲の選曲は、市井監督の意向があったからこそ、吹奏楽という観点だけにとらわれないものになったと思いますね。「上を向いて歩こう」や「木星」もそうですが、誰もが聴いたことのある曲で親しみがありますし、清水北高吹奏楽部の色を作る要素になっていると思います。

(佐藤)勝利さんは初レッスンではホルンを組み立てる手元も不安なぐらいだったのが驚くほど成長しました。撮影日程も決して余裕があると言えない中で自主的にコンサートに足を運び自分の目で耳で学んでくるなど惜しみない努力をしていました。勝利さんが劇中で披露する真っ直ぐでどこか切ない音色は、この作品を見てくださった方の心にずっと残るものになったのではないでしょうか。

環奈さん演じるチカが苦戦するフルートソロは、初心者にとってはかなり難しいスコアになっています。実際に初めて間違えずに吹けたのは撮影当日でした。その時はモニター越しに本当に感動しましたし、心の底からこんな意地悪なスコアを用意してごめんねと思いました。撮影中でも廊下や教室の片隅で一生懸命練習する姿はチカそのものでした。劇中のチカは、チカであり、環奈さんでもあり、等身大の彼女という感じです。

小出(恵介)さん演じる草壁先生に関しては、子供たちのほうが先にレッスンをはじめていて楽曲を作り上げてきた経緯があるので、自分はそこから出てきたものを受け取って指揮をしたいとおっしゃっていました。小出さんご自身も限られた時間の中でスコアに書き込みをしたり、本当にたくさん学んでくださいました。コンクールシーンの撮影までには小出さんと子供たちとの関係性もとても温まり、「吹奏楽部全員で作った」と言えると思います。

本当は他の部員一人一人についても色々なことがありましたので全てお話ししたいくらいです。

私自身もかつて吹奏楽部員だったので、今回は劇伴というよりも、先輩として一つの吹奏楽部を手助けするつもりで取り組みました。みんな本当によく頑張ったと思います。私のようにかつて吹奏楽部だった大人の方々にも是非観ていただきたいです。

清水北高吹奏楽部・楽器配置図(20人編成)

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